2003年2月に新幹線運転士の居眠り運転事件が新聞報道され、その運転手の診断名が「睡眠時無呼吸症候群」とされ、急に
脚光を浴びるようになりました。
睡眠時無呼吸症候群とは、睡眠中に10秒以上の無呼吸が何十回も繰り返し、それに伴い、大いびきをか
くものです。その結果、脳に酸素が十分に供給されなくなり、突然死の原因とも言われています。
わが国では不眠などの睡眠障害を日常的に訴える人は成人の20%にも、のぼるといわれています。またいびきは睡眠時無呼吸
症候群の予備軍です。日本人で習慣的にいびきをかく人は2000万人以上もいます。睡眠時無呼吸症候群の人は、そのうち約10%、約200
万人と考えられています。
睡眠時無呼吸症候群の人は、目覚めが悪く、日中の眠気が強くなったり、注意力が散漫になったり、夜間のトイレの回数が増え
たりします。また、高血圧
や心疾患などの生活習慣病とも関わりがあり、本人の生命を蝕むばかりか、他の多くの生命を奪う悲惨な交通事故を起こす原因になります。
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